2015年5月6日水曜日

学校での部活はどうあるべきか?~いつまでたっても結論の出ない議論。

運動部活動に全国大会がなかった頃

《(ひろし)の見解》

まずは、この議論についても、“結論”がでることはないだろうと思う。

実際に、学校で部活をすることにメリットもデメリットも両方存在するので、どちらかの結論を出すことは無理があると思う。

例えば野球部。多くの子ども達が“甲子園”目指して、休みも返上でがんばっている。
野球部以外の部活についても、その子ども達ががんばっている姿が、他の生徒へ良い影響を与えていることは、紛れもない事実だ。

ただ、ご指摘のように、一部のレギュラー部員のために、補欠以下、多くの生徒が利用されているのも事実。

ではどう考えればいいのか?

この問いに対する答えは簡単。

“自分がどうしたいのか?”ということ。

自分が甲子園に行きたいのか?それとも、体力作り・健康作りのために運動したいのか?

それを自分で決めると言うこと。これが大事だと思う。

仮に自分が通っている学校の野球部が甲子園を目指して活動しているとする。
でも、自分は、健康作りのために運動したい。受験も疎かにしたくない・・・と考えたとする。

ならば部活は、野球部以外の部活を選ぶべきだ。学校内の全ての運動部が、全国大会を目指しているとは考えられない。ほどほどの部活もあるはずだ。そういうクラブをみつけ所属すればいいと思う。

ここで、よく見極めなければならないことは、“甲子園”めざして活動しているクラブが、本気で目指しているのか?イメージとしてだけ目指しているのか?を、キチンと見定めることが大事だ。

冷静に高校野球を見てみれば、甲子園に出場している学校は、ごく一部だ。創立以来、一度も甲子園に出場したことがない学校がほとんどではないか。

なぜなら、本気で甲子園に行きたいなら、特別な取り組みが必要だからだ。
それはまず、甲子園に行けるだけの実力のある監督を学校が雇うこと。
そしてその監督が、甲子園で活躍できる可能性のある中学生をスカウトして集めること。
そういう選手や監督が、一年を通して、計画的に練習・試合をこなしているという事実。
しかもそのためには、膨大なお金が必要だ。
場合によっては、勉強を犠牲にしなくてはならない。

この一つが欠けても、甲子園にはいけない。

実際、自分は、本気で甲子園に行こうとしているのか?
その素質はあるのか?その予算はあるのか?

もしそうなら、甲子園に行った実績のある監督の下へ通わなければならない。
場合によっては、進学をあきらめなければならない・・・

中途半端な気持ちだけで、甲子園に出場できるほど、甲子園は甘くない。
現実を直視せよ。

自分は、どこまで野球に関わりたいのか?運動に関わりたいのか?
どのように関わりたいのか?

そいう現実的な目標を、キチンと明確にすべきだ。

そうでないと、中途半端に運動がしたいから・・・
と思って、本気で甲子園を目指しているチームに所属しても、
チームは甲子園に行けたとしても、貴方はいつまでたっても球拾い。
それでもよいならそれは自己の選択。
受験勉強ができなくても、球拾いでもいい、アルプススタンドでもいい・・・
これも覚悟の上なら、それも自己の選択。

もし、“受験勉強も真剣に取り組みたい”と思うなら、本気で甲子園を目指している部活には入らない方がいい。

結局、自分がどうしたいのか?どうなりたいのか?

そこが、基本となる。

以上は、わかりやすい例として甲子園の話題を出したが、他の部活でも、同じようなことは言えると思う。

つまり、全国一律に上から(文科省から)方針を決めても、反対の考えを持つ人は必ずいる。
だから、全国一律に方針が定まることはない。

今ある現状の中で、自分がどう生きていきたいのか?

それが大事だと思う。

(ふくやまひろし)

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