2014年3月7日金曜日

"恒例 "が止められない日本人 ・・・目次

"恒例"が止められない日本人・・・1(「恒例」が生み出した痛ましい駒大生の死亡事故)


"恒例"が止められない日本人・・・4(「恒例」「伝統」もいい方向に向かって変化すべき)

(ふくやまひろし)


"恒例 "が止められない日本 人・・・4(「恒例」「伝統 」もいい方向に向かって変化すべき)

"恒例"が止められない日本人・・・

(続き・・・)

私の意見は、
「このことは、当たり前の事であって、
良い事だと思う。」

人間が入れ替わっているのに、
昔の考えややり方だけが、
絶対に正しいはずがない。

また、社会の常識も、世論も、
年々変化している。

そういう変化に、
組織の内部も、
キチンと対応すべきだと思うからだ。

まあ、たとえは良くないかもしれないが、

昔は、飲酒運転は当たり前だった。
(ていうか、重大事故さえ起こさなければ、さほどとがめられる事はなかった。)

今は、絶対に許されない。

そういう変化が、
社会には起こる。

だから、
「昔はこうだった・・・」
というのは、

一応は参考にしてみて、

今の現状とあっていなければ、

勇気を持って、

変更・廃止をすべきだと思う。

このことは、
戦争原発にも通じる
人間の心の内側の世界だ。

(終わり)

(ふくやまひろし)

"恒例 "が止められない日本人 ・・・3(じつは・・・「恒例」「伝統」も実は変化 している)

"恒例"が止められない日本人・・・


(続き・・・)

そして、もう一つ。


恒例行事だった」


との発言について。


私も若かりしころ、

同じコトバを使った事がある。
部活の中のいろんな活動、

例えば、新入生歓迎会、強化合宿、試合、卒業生を送る会などの

いろんな行事に始まり、
練習方法や、先輩と後輩の間の関係(礼儀や言葉遣いなど)、

「恒例」とか、「伝統」とかいう言葉で、

昔からあるものをそのまま守っていこうとする風潮が強かった。

現役の時は、

何も疑問に思わなかったが、

卒業して、何年も経って、

久しぶりに古巣に戻ってみると、

後輩達(今の現役の人たち)が口にする

「伝統」と言うコトバに、
非常に違和感を覚えた記憶がある。

それは、

ボクらが現役のときの「伝統」と、
今の現役生が言う「伝統」とが、

随分と「ずれている」のだ。

これは、複数の卒業生(OB)が口にしていた。


つまり、

「伝統」とか「恒例」とかいうコトバだけ伝承され、
その中身は、いつの間にか変わってしまっているのだ。

(続く・・・)







"恒例 "が止められない日本人 ・・・2(「恒例」も“やめる勇気” を)


"恒例"が止められない日本人・・・


(続き・・・)

しかし、そのような教育方針を支持する人たちに
「じゃあ、日本が戦争に巻き込まれるような事になってもいいのか?」

と尋ねると、ほとんどの方々が、
「いや、戦争はよくない」
と言う答えが返ってくる。


「戦争はよくないが、あの頃が懐かしい・・・」

ということか・・・・・


つまり【私の結論】は、

何事にも、
良い面悪い面があるから、
それを十分に認識した上で、

その良い面を引き出そうと努力する
また、悪い面を出さないように努力する

良い面より、悪い面の方が優勢なら、
そういう行動・考え方は、
きっぱりとやめた方がいい。


そういう賢さがなかったら、
今回の駒大の事故のような事故は、

今後も、どこかで起きるだろう。





"恒例 "が止められない日本人 ・・・1(「恒例」が生み出した痛ましい駒大生の死亡事故 )


<水難事故>駒大生死亡「痛恨の極み」…学長が記者会見


駒大の吹奏楽部の学生が、2人も亡くなった。

「飛び込みは恒例行事だった」との発言もあるようだ。

この発言が本当だとすれば、
「止めよう」という意見は今まで出なかったのか?
という疑問が出てくる。

また、当事者も、
「危ないから止めよう・・」
とは思わなかったのか?

組織に所属すると、
その組織の習慣・しきたりに反対・拒否できない"力学"が働く。

この力学は、良い面悪い面がある。

良い面とは、(部活などで言えば)
今までの自分の殻を破る外的な力となり、
自分だけの力ではどうしようもできなかった
秘めた力を引き出す事がある。

悪い面とは、
今回の死亡事故のように、
成果とは別に、重大な事故・事件・法令違反を
引き起こす事にもなりかねない。

古い話では、戸塚ヨットスクールの死亡事故が、
わかりやすいと思う。

この事件も、世間ではずいぶんと「暴行事件」として騒がれたが、
なんと、このスクールを支援する会もあるようだ。



つまり、このような類の教育方針を支持する人たちが、
少なからず存在するということ。

こういう教育方針を支持する人たちに共通している考え方は、
「軍隊主義的」な行動様式を良しとしている事。

もっと言えば、
「昔は良かった・・・」と、
戦前・戦中の教育方針を懐かしむ方達だ。