2014年7月21日月曜日

【責任追及社会】日本社会は、確実に変貌している。④

阪神淡路大震災や東日本大震災の時にも指摘されたことですが、
“ボランティア”も、実は、非常にデリケートなモノなのです。

たしかに“善意”は、ありがたいことです。

しかし、闇雲に、人間が押し寄せても、
かえって邪魔になる。

本当に、現場のことを考えるなら、
例え、1万円でも、お金を寄付した方が、
現地の人達には役に立つ。

そういう実例は、たくさんあります。

そういう意味でも、
今まで、無償のボランティアにたよっていた
プールの監視も、

キチンと資格のある人に、キチンと報酬を払い、
責任を持って監視してもらうという体制の方が、
本来の姿だと思います。

いままで、
“無償”という善意の影に隠れていた、
さまざまな曖昧な部分=責任を、

“有償”とすることで、
はっきりと見えてくる。

そうすることで、
そこに雇用がうまれ、
ビジネスがうまれ、
経済も拡大していく目もあると思います。

そういう上手なお金の使い方を、
私たちも、身につける必要があると思います。

ボランティア自体が悪いわけではありません。

しかし、
“タダほど、高いモノはない・・・”
ということばもあるように、

責任ある仕事に対しては、正当な報酬を支払う。

そういう、あたりまえの姿を、
まず、基本として、
いままでのありようを見直してみるのも
必要な時期に来ているような気がします。


(ひろし)




【責任追及社会】日本社会は、確実に変貌している。③

この【責任追及社会】。

(ひろし)は、個人的には、“良いこと”だと思う。

“仕事”には、厳然と、“責任”がともなう。

その“責任”を全うすることを条件に、“報酬”をやりとりする。

これを【契約】という。

これは、普通の社会人なら、当然の価値観だ。

それでも、

“オレは、タダで、プール監視してあげるよ。”

と言われる方は、どうぞ、やってください。

でも、万一の事故の時は、どう責任をとるつもりですか・・・?


逆の場面を想定してみて下さい。

あなたは、無資格=無責任(=タダ)なプール監視ボランティアに、
ご自分のお子様の安全(=いのち)を委ねられますか???

わたし(ひろし)にはできません。

せめて、有資格=有責任、

つまり、=有償の場合なら、
安心して委ねることもできます。

それでも、100%安心というわけにはいかないので、親の同伴(同行)は必須です。


(つづく)


【責任追及社会】日本社会は、確実に変貌している。②

以前、こんなことがあった。

私が引っ越しをするときに、
エアコンの移設を、購入した電器屋Dさんにお願いした。

こちらとしては、
前のアパートから取り外して、
新しいアパートに設置してほしい。

という依頼だ。

Dさんが、
前のアパートに来て、エアコンを取り外した後、

「運搬は、お客様のほうで、お願いします。」

と言われた。

私は、「なんで、運んでくれないのか?」

と聞いたら、

「“運ぶ”シゴトの許可を取っていない。だから、万一の故障の時は、補償ができない・・・」

「じゃあ、お金を払ったら、運んでくれるのか?」

と聞いたら、

「うちは、運送業の許可を取っていないので、そのシゴトはできない。」

という言い分だった。


当時のわたしは、

「ついでに、運んでくれればいいのに・・・」

と、“むっ。”とした記憶がある。


しかし、Dの言い分も、ごもっともだ。


じゃあ、アンタ(ひろし)が逆の立場だったらどうする?
(タダで運んであげるか?)

と問われると、
いや~~~、やっぱり、できません・・・

と答えるしかない・・・

(つづく)



【責任追及社会】日本社会は、確実に変貌している。


善意が善意ではすまない時代になってきた。


プールで遊べぬ夏休み 西宮の小学校、3割が中止



人は、“良かれ”と思って、いろんなことをやってきた。

プールでの監視ボランティアもそう。


多くの保護者が、貴重な時間を費やして、

“無償”で!!=“タダで!!”

子どもたちの監視を行ってきた。

しかし、ここにきて、

“もし、事故が起きたら、どうしてくれるんだ・・・”

という価値観が急速に台頭してきた。


そう言われてしまうと、

“ゴメンナサイ。。。”

と、そそくさと、ひきさがるしかない・・・


ここまで、責任を追及される時代が、
いい時代か、悪い時代かは、
個人個人の判断によるしかない。

しかし、確実に、日本社会は、

“責任追及社会”

に向かっている。

(つづく)