2013年12月17日火曜日

最悪のシナリオ~日本の民間航空機が撃墜される可能性がある。中国の防空識別圏問題③

中国の防空識別圏問題


最悪のシナリオ~日本の民間航空機が撃墜される可能性がある。③


(つづき)

皆さんも、想像してみて下さい。

もし中国が警告通り、
民間機を撃墜したとして、
日本政府はどういう対応が取れるでしょうか?

おそらく、“非難の声明”を出すことくらいしかできないと思います。

アメリカも、中国を攻撃するところまではしない(出来ない)と思います。


中国も、そのことは理解しているに違いありません。
そのことを見越して、敢えて防空識別圏を設定したはずです。

ですから、
日本政府は、
メンツや正義にとらわれることなく、
中国に飛行計画を提出することを認め、
そのことを公表するべきです。

仮に飛行計画を提出したとしても、
民間機撃墜の可能性がゼロになったわけではありません。

が、今できる最善は、飛行計画を提出することしかないと思います。
(万一の事態には、政府・国交省の責任論を多少でも回避できます。)


中国は、今後も、力による世界進出をもくろんでくるはずです。
今回の防空識別圏の問題は、
その端緒にしか過ぎません。

日本はそのことに、早く気づくべきです。
そしてその対策を急ぐべきです。

(おわり)

最悪のシナリオ~日本の民間航空機が撃墜される可能性がある。中国の防空識別圏問題②

中国の防空識別圏問題

最悪のシナリオ~日本の民間航空機が撃墜される可能性がある。②


(つづき)

そもそも、国際政治は、
ルールがあって、ないようなものだ。

日本が、いくら自分らの正義(流儀)を主張しても、
国際政治では、いまだに“力”による支配が実効している。

これは、残念ながら、
アメリカ自身が“力”による支配を実践しているからに他ならない。

そういう姿を、中国も学習している。

北朝鮮が核を持つ動機も、
まさにそこにある。

そういう国際舞台において、
日本がいくら国際法を盾に正義を主張しても、
北朝鮮の核の廃棄すら出来ない現状で、

「国際法上」うんぬん・・・と言う主張も、全く意味を持たない。

そういう国際政治の現状を正視しているアメリカ政府は、
民間航空機の飛行計画を、中国に提出することを容認した。

これは、中国が民間航空機を撃墜する可能性があることを、
アメリカ政府が認めたことに他ならない。

それに対して、日本政府は、
いまだに飛行計画の提出に、難色を示している。

日本は、いまだに“武士道”が国際政治の舞台で
役に立つと思っているのだ。

しかし国際政治とは、
いかに日本が立派な日本刀で正々堂々と立ち向かったとしても、
機関銃には勝てない。

(ひろし)は、
日本の民間航空機が撃墜される可能性がある。
と書いた。

当然ながら、そんなことは起こってほしくないし、
中国の冷静な対応を望みたいのは山々だ。

しかし中国の、
今後の世界進出のもくろみから考えると、

私は、その可能性は十分にあると考える。

(つづく)


最悪のシナリオ~日本の民間航空機が撃墜される可能性がある。中国の防空識別圏問題①

中国の防空識別圏問題

最悪のシナリオ~日本の民間航空機が撃墜される可能性がある。①

中国が唐突に防空識別圏を設定したことで、
世界中が慌てふためいた。

中国にしてみれば
“してやったり”というところでしょう。

この問題について、
各国の対応がばらついているみたいですが、

(ふくやまひろし)は、
日本の対応について、
述べてみたい。

まず最初に、中国が防空識別圏を設定したことを、
日本をはじめ各国が懸念の意を表明した。

しかし、日本をはじめ各国がいくら懸念の意を表明しようと、
中国が一度設定した防空識別圏を撤回することは考えられない。

そもそも、各国が主張する
“「力による一方的な」防空識別圏の設定は認められない。”
という反論自体、すでに意味をなしていない。

中国からすると、
“じゃあ、話し合いをしたら、認めてくれるのか?”
ということになろう。

報道によると、
中国は今までも、防空識別圏を設定することを
話し合いで解決しようとしてきた。

しかし各国は、それを無視してきた。

そういうフラストレーションが、
今回、中国にこういう行動を起こさせた。

なので、中国にとっては、
防空識別圏の設定は、
“権利”との主張は、正しいのだ。

(つづく)