2014年12月18日木曜日

【選挙】「2014年、衆議院選挙」2、野党が伸びない理由。

(つづき)

それに比べ他党は、基本「反自民」という性質だから、
自民によほどの逆風が起きないと、そう簡単には票が集まらない。

それが証拠に、今回の選挙で議席を伸ばしたのは、民主と共産。

まずは共産。
共産は、とにかく普段から、「何でも反対」の姿勢で知られているとおり、
とにかく自民党には反対するから、政権に反対するなら、白票・棄権より共産に入れろという考えは、以前からあった。

次に民主。
民主は連合を中心に、やはり、「反自民」の集まり。
ただ、「反○○」というのは、なかなか団結しにくい。反対のやり方を巡って、内輪で対立が必ず起こる。これが、今の野党の四分五裂の現状。しかし、そうはいっても、民主は、野党の中では第一党。だから、「反自民」でも、共産はちょっと・・・という人の票を集めたのも事実。

いずれも、自民ほどではないが、普段から組織力がある政党だ。小選挙区選挙では、普段から組織票を固めることが求められる。
今回の選挙は、単純に組織力の結果とも見ることができる。

民主・共産が、ここからさらに議席を伸ばし、政権を取るには、日常的な地域に根ざした活動が欠かせない。

小選挙区制は、小政党には断然不利な制度だ。
ゆえに、政権を目指すなら、他党との政策の妥協や選挙協力が必要。

自民党もよく見てみると、個人個人の議員は、様々な見解を持っている。
しかし、「カネ儲け」という柱で結集している。結集の軸がしっかりしているので、どこを譲り、どこを妥協するかの判断がつけやすい。だから政権という集団にまとまりやすい。

それで、そもそも小選挙区制を導入した経緯は、「日本も、本格的な二大政党制が必要なのではないか?」という議論からだったはず。

だとすると、自民党以外の政党も、政権を目指すべく、努力が求められる。
それは、民主なのか共産なのか?公明なのか社民なのか?

今後も、本格的な二大政党制へ向けての試行錯誤が続くのだろう。

(ひろし)

追伸。
今回の選挙で、自民が圧勝した背景には、実は・・・



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