2013年6月4日火曜日

自動車燃費の詐欺的表記を糾弾する。⑥~クルマの電装品も考慮に入れるべき。

(続き)

▼クルマの電装品も考慮に入れるべき。

1,エアコン
「装着しない」「使わない」選択肢はありえない。
「装着されている」ことを前提にすべき。
(今の新車は、ほとんど標準装備されていて、取り外すのに費用がかかる!)
装着されているエアコンを「使わない」選択肢はきわめて困難。
クルマの内部は、いわば「温室」と同じ。
冬でも、日中はエアコンを入れることもある。
梅雨のじめじめした時期には、エアコンと暖房を両方使うこともある。

2,カーナビ・オーディオ
ECOを意識し、消費エネルギーを減らすことにあえてこだわれば、
「装着しない」「使わない」選択肢は可能だが、
販売店が購入を勧める以上、
現実的には「装着する」「使う」ことを前提にすべき。

3,ヘッドライト・フォグランプ
夜間は点けないわけにはいかない。
クルマの停車時には自動でライトが切れるシステムが望ましい。


▼結論的には、
燃費を悪化させる最大の原因は、「アイドリング」
可能な限りアイドリングをストップするのが望ましい。
しかし、現実的には、早朝・深夜、真夏・真冬など、
クルマに乗ったまま時間を過ごすことはよくあること。
クルマに乗ったまま、完全にアイドリングストップするのは難しい。

エコドライブと言っても、
ユーザーがストレスを感じるようでは本末転倒。
可能な限り、自然(意識しなくても)と省エネになるように、
メカニカルな仕組みを取り入れるべき。

今後の展開
今後、電気自動車や燃料電池自動車などが登場するであろう。
しかし、上記の通り、現実のユーザーの
使用実態に即した燃費の測定・表記を行わないと、
全く意味を持たないだけでなく、
ユーザーが誇大な性能をあてにし、
トラブルが起こる可能性が否定できない。

(表記の燃費が、実際の運転で達成できないと、
ドライブに出かけても、途中でエネルギーが切れ、
立ち往生する可能性がある。)

そもそも、
なぜ、現実の使用実態からかけ離れた測定・表記が行われてきたのか?

おそらく、メーカー側の開発者などが、機械的な性能を追求するときに、
他社の製品と比べるのに、客観的な測定方法が必要だったのだろう。

また、政府の減税などの政策のために、客観的な数値が必要だったことも考えられる。

ならば、
それはそれとして、純粋に機械的な性能として表記し、
政策にも利用すればいい。

しかし、
現実には、ユーザーは、
「実際には何キロ(燃費)走るの?」
という数値を求めているのも事実だから、
実際の燃費を、
ユーザーの使用実態に即した測定方法で測定し、
それをそのまま表記すればすむことではないか。

例えば、P車などは、

「リッター30」だけを書かずに、

JCB08モードでは「30」です。
実際には、エアコンやアイドリングがありますので、「18前後」です。

と書けば済む噺。


メーカー側が、
あえて消費者を騙す意図がないなら、
十分に受け入れられる内容だと思う。




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