2014年1月10日金曜日

【猪瀬直樹】辞職した猪瀬直樹さんへのメッセージ。

辞職した猪瀬直樹さんへのメッセージ。

まずは、一言、「おつかれさま。」
と申し上げておきたい。

1年間だけとはいえ、
大変な職務を遂行されたご功績は、
厳然と歴史に刻まれています。

この1年間の評価は、
数年後にならないとはっきりとはしないかもしれません。

今は、満身創痍。
全ての批判の矛先は、
甘んじて受けなければならないでしょう。

それでは、
猪瀬さんにとってのこの1年間とは、
一体何だったのでしょうか?

いろんな人が色んなことを言っていると思いますが、
私なりの考えを述べさせて下さい。

猪瀬さんにとってのこの1年は、
“天国”と“地獄”を一度の経験した1年間だったのではないでしょうか。

世界的な大都市=東京のトップの座に着いたこと。
悲願であった東京オリンピックが実現したこと。

そして、つまらぬ金銭問題で辞職せねばならなかったこと。

しかし猪瀬さんにとってこの1年は、
あなたの人生の中で大変に意味のある1年であったと思います。

それは、辞任の時のインタビューにもあるように、
この1年はご自身の“傲慢さ”に気づくための1年であったと言うことです。

あなた自身の辞任のコメントの中に、
「傲慢だったと反省している」
との発言があります。

この発言が、この機会に
自分の口から発することが出来るようになったことが、
このたびの出来事の、核心です。

振り返ってみれば、
あなたが副知事の時代にも、
周りの人から「傲慢だ」と言われていましたよね。

知事に当選した時にも、
「猪瀬は傲慢だ」との評価もありましたよね。

しかし人間、絶頂の時には、
そういう批判の声は、なかなか耳に入らないものです。
これは万人に共通する法則ですから、
あなただけが悪いわけではありません。
私たちも、心して行かなければならないことです。

このたびの一連の出来事の中で、
世間で言われていた「傲慢」との指摘を、
ようやく自分で自覚することが出来た。

これこそが、今回のこの出来事の
もっとも大事な意味です。

今回、こういう形で辞任することになりましたが、
これであなたの人生が終わったわけではありません。

政治家としての芽が、
完全にそがれたわけでもないと思います。

つまり、あなたが、
自分自身が傲慢であったことを真摯に反省し、
あなたが謙虚になった姿を
東京都民・日本国民は望んでいると、
わたしは思います。

もう一つ。
あなたは、
「434万人の負託に応えられなかった。」
と仰いました。

たしかに選挙であなたに投票してくれた有権者は、434万人だったことでしょう。
しかし、ひとたび知事に就任したからには、
それは東京都の全ての都民の代表であり、
全ての東京都民の負託があったことに、
思いを致すべきです。

東京といえば日本の首都です。
つまり、日本の顔です。

また世界有数の大都会でもあります。

そういう意味で言えば、
日本国民全ての負託があった、
全世界の人たちの負託があったと
言えると思います。

もちろん政治の世界ですから、
全ての人が納得の出来る政治はできないと思います。

しかし、あなたに投票しなかった人達も、
実はあなたを間接的に支えていた。

そのことに気づくことが、
今後の課題かもしれませんね。

今後またいつの日か、
政治家として活躍する日が来るかもしれません。

その時こそが、
あなたが真の政治家になれる時だと思います。

今回の出来事を真摯に受け止め、
自分の人生の完成に向け、
新たな一歩を歩んで下さい。

(ふくやまひろし)


【参照】

<猪瀬知事辞職>なぜこの時期に… 一問一答

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